補助輪

補助輪を外して自転車に乗る練習をする子供と,それを後ろから支える親の姿.
幼少期の教育の縮図を見ているようです.


ウチの親は,今年で小学校3年生になった末弟に向かって,
毎日のように「宿題はやったのか」「勉強をしなさい」と言います.
これは多くの家庭でありふれた光景なのだと思います.


しかし,遊ぶことに夢中な弟はほとんどの場合勉強に取り掛かることはありません.
ボクが弟の立場でも同じだと思います.
ウチの両親が弟ぐらいの歳のときにも,きっと同じだったと思います.


ただただ「勉強をしなさい」と言うのは簡単です.
子供が大きくなったときに「だからあれほど勉強しなさいって言ったじゃない」と言うのも簡単です.
だけどそれだけではなんとも無責任な話です.


ボクが考える「普通の子」は,勉強なんて嫌いです.
勉強することよりも,友達と遊ぶことの方がよっぽど大事です.
じゃあ,勉強なんかせずに遊び続けていて良いのか.
そういうわけにもいきません.
ガリ勉になる必要はなくても,ある程度は身に付けておかなきゃいけないことがあります.


子供相手に「勉強しないと大人になって困る」なんてことを熱弁しても暖簾に腕押しでしょう.
そうじゃなくて,まずは勉強を毎日の習慣にしてしまうべきです.
子供にとって,生まれてきた家庭の環境というのは絶対的なものです.
物事の重要性など判断できなくても,当たり前になってしまえばそれが全てです.


だから親は,子供が一人で前に進めるようになるまで,
後ろから支えてあげるべきだと思います.
毎日少しずつの時間でも「さぁ,勉強しようか」と言って子供と同じ時間を過ごして,
補助輪が外れるまでの間,付き添ってあげるべきなのです.


今の自分の教育論でした.
将来,父親になるはずの自分と,奥さんになってくれる人に読んでもらいたい文です.